2008.11.10
カテゴリ:政治・経済
メラミン混合の問題
このメラミン混合の問題は、例えば「白い殻のタマゴより、茶色の殻のタマゴの方が高く売れる。
だからエサに着色料を入れて、茶色のタマゴを作る」という発想と同じです。
ちょっと化学記号を書いてみると、その理由が良く解ります。
炭水化物(ブドウ糖)
脂肪(脂肪酸)
タンパク質(アミノ酸)
C6H12O6
CH3-CH2・・・・・CH2-COOH
NH2・・・・・・COOH
これは3大栄養素の分子構造です。
これで解るようにタンパク質にのみチッ素(N)が含まれています。
このことを利用して、栄養素の中にあるチッ素部分だけを取り出して、その質量を分析(ケルダール法)すると、タンパク質としての「質」が(簡易的に)測定出来ます。
メラミン
C3H6N6
一方、メラミンの分子構造は上記のようになっていて、チッ素の量が質量的に多く含まれています。
だから「メラミン粉末」を「タンパク質粉末」に少し混ぜてやると、「タンパク質の質が測定上向上」することになります。
だったら、メラミンを混ぜて販売した方がいい・・・最初に言ったタマゴの原理と同じことが解ってきますね。
メラミンを多く摂取すると、腎臓系に悪影響が出ることが解っているのか、知らなかったのか、知っているとしたら「確信犯」ということになります。
それでも「高く販売出来ればいい」という発想は思いついても出来ないこと、「モラル」の問題になってくることだし、私達にはどうも追いついていけない行為です。