生体内での水素の働き ~フラナガンの記述~

生体内での水素の働き

Reference :  MegaHydrin
        Hydrogen(H-):The Fuel of Life
            Developed by Dr. Patrick Flanagan

生体内での水素の働きについての説明は、パトリック・フラナガンの記述によるものが最初だと思われます。
そこで、彼の記述を参考にまとめていきます。


フンザの人々とメガヒドリン(MegaHydrin)の開発

フラナガンは、ヒマラヤのフンザに住む人々の健康と寿命の秘密を解き明かそうとしていました。
この地では死に至るような病気がほとんどなく、100才を超えて生きている人々が非常に多いのです。

土地の人々はヒマラヤ氷河から流れてくるミネラルを多く含んだ水にあると信じていました。

フンザの水の成分を研究していく中で、水の中に溶解しているシリカ結晶がマイナスに荷電された水素イオン(H-)を持っていることを見つけだしたのです。

この研究を基にシリカ結晶に、水素を結合した製品を作り出し、そのシリカ水素合成物をメガヒドリン(MegaHydrin)と名付けました。


細胞でのエネルギー産出

ATP(Adenosin TriPhosphate / アデノシン3リン酸)は、3つのリン酸で構成されています。

この3つのリン酸結合から1つのリン酸を切り離すとき、全ての細胞で行なわれている反応に必要なエネルギーを創り出しています。
そこで、我々が活動するのに必要なエネルギーを得るために、体にある50兆個の細胞が消費するため、毎秒1000万個のATP分子を再生しています。

このATPは、体の細胞の全てのコアになる機能で、それなしでは細胞の修復や、タンパク質・酵素・ホルモン・神経伝達合成などの基本活動が起こりません。

このATP生産は炭水化物を分解して作られます。
体内に取り入れた炭水化物はブドウ糖に分解され、細胞内に取り込まれます。
更にミトコンドリアに取り込まれたところで、クレブスサイクルという反応循環に取り入れられ、最終的に「水素」にまで分解されます。
この「水素」の持つ電子がATP産出の材料になっています。

MegaHydrinから発生する水素がエネルギー産出の材料になります。
実際、生体内での研究で、MegaHydrinはATPの生産を2倍にすることが実証されています。


老化と抗酸化防御

Denham Harmanは老化について、こう定義しました。

「老化への一歩はミトコンドリアによって作られる活性酸素の反応から始まる。
我々の寿命はミトコンドリアの破壊の割合によって決定される」

どうしてかというと、我々が生きていくために必要なエネルギー生産の場所もミトコンドリアであり、また、そこが活性酸素の発生場所でもあるからです。
活性酸素は、ATP生産場所であるミトコンドリアの内膜などを傷つけて、エネルギー生産能力にも大きな害を与えています。
その結果として、記憶力・聴力・視力・スタミナなどが失われてくる老化現象を示してくるのです。

活性酸素からの害に対抗するための物質が「抗酸化物質」と言われるものです。

抗酸化作用をする化合物は、酸化還元電位(ORP)の測定により評価することが出来ます。

これまで最強と言われてきた自然の抗酸化物質、例えば、ぶどうの種やお茶などでも、その値は-100mVです。
しかし、メガヒドリンは、そのORP値が-700mVであり、今日得られる最も強力な自然の抗酸化物質になっています。

他の抗酸化物質は活性酸素に電子を与えて抗酸化作用をしたとき、それ自体が酸化された物質になり(例えば酸化ビタミンE)、それ自体が安定になる(ビタミンEに戻る)ために他の抗酸化物質(例えばビタミンC)から電子を要求します。

しかし、メガヒドリンが体内で発生する水素は、上記のように効率の悪い活性物質連鎖をすることなしに提供されることになります。
他の抗酸化物質と違い、メガヒドリンはシステムの中へ活性酸素抑制用の電子を実質的に増加することです。


運動による疲れの回復を助ける

激しい運動をしていると、筋肉への酸素供給が追いつかなくなり、その状態でエネルギーを生産しようとするために、(酸素がないときの反応である)嫌気性呼吸に代わってしまいます。
そうなると、筋肉疲労や痛み、そして持久力の不足を引き起こす原因となる乳酸を作り出してしまいます。

6人の健康な男性での検証によると、運動の前の1週間続けてメガヒドリンを摂取させることにより、運動後あきらかに血液中の乳酸レベルが減衰することが分かりました。