食べ残しで生ゴミ堆肥を作る!⑤

それで、大切な要因があって、それはC/N比(炭素・チッ素比)です。
このC/N比は「10」くらいが適切で、肥料はそういう値に調整してあるようです。
生ゴミ堆肥は、堆肥化された状態で「20」くらいがいいようですが、これは土中の微生物によって処理されると「10」付近になってくるようです。

このC/N比の重要さに気づいたのは、生ゴミ処理の実験をしていたときのことです。
例えば、木の葉っぱなんかは微生物処理が出来ません。C/N比が「100」以上になり、全く処理可能範囲を超えています。
この場合は、積み上げておいて細菌による処理に任せるか、土の中へ入れ込んで土中菌に時間を掛けて処理してもらいます。

また牛糞のようなものもC/N比が「5」くらいで、腐敗には動きますが発酵には動きません。
この場合は木の削り屑(C/N 100)とかを半分くらい混ぜて、C/N 30 くらいに持ち込み、そこから時間を掛けて処理していきます。

その点、生ゴミは C/N 30 くらいで、そのまま微生物処理に持ち込めます。
ただ、この場合も水分率が60%以上になると腐敗に向かい、40%以下になると発酵がうまくいかないので、最初の調整が大切になってきます。

添付写真は、生ゴミの発酵途中(70℃くらい)です。



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