アメリカ発 金融危機

10月11日 「G7 財務相・中央銀行総裁会議」で決まった行動計画が発表された。
金融システムの安定化と混乱収拾のため「利用可能なあらゆる手段を活用する」と強い決意を表明。
(以上、新聞記事から抜粋)


こういう記事を読んでいて、いつも疑問に思うことがあります。


  • 今回に金融危機を引き起こした「張本人」がアメリカであることは誰の目にも明らかです。それなのに、「今回は大変な状況を引き起こし、大変申し訳ありませんでした」という態度が全く見受けられないことです


  • その場合、アメリカ自体がありったけの資金を出して、今回の事態の収拾をはかるよう努力するが、それでは不足する分について協力してくれないか・・・が筋でしょう


  • それが、「ここに集まった国の人達よ、あなた方もちゃんと対応してくれ」という感覚にしか見えてきません。集まった各国の首脳たちも、内心は「まず、あんたのところが火の手を消してくれよ。その消え具合を見てから、自分の国も対応するよ」と考えていることでしょう


  • 私達のように金融のことなど全くの素人でも、昨年8月にサブプライムローン問題が出て来たとき、あるいはそれ以前から、インターネットその他の情報から「こんな金融システムが続く訳がない」と考えているのです。金融のプロ達は、日常業務で「おかしい・おかしくなる」と解っているはずです。どうして、昨年あたりで「あらゆる手段」を取らなかったのでしょうか


  • 「金融システムの安定化」と言っても、そのシステムは「アメリカが最新の金融工学を駆使して作り上げたもの」で、デリバディブ・レバレッジなどの手法を複雑に使い「天文学的金額」に膨れ上がっているとか。ここまでくると、実体がどうなっているか誰も解っていないようなものを、どう処理するんでしょうか? いろいろなニュースを読んでみても、「現状がどうなっているかを、本当に理解している人」などいないようにしか思われません


  • フォードの株 1ドル、ゼネラルモータースの株 4.5ドル・・・・どう対応、処理することが出来ますか。世界のみんながアメリカに対して疑心暗鬼になっているのに


  • 日本国内にも「日本人は最新の金融システムにうとい」とバカにしたような発言もありましたが・・・日本にとって、それが今回は良かったのかもしれません


でも、かの国の国債や社債をいっぱい買い込んであるし、自分のところで手一杯なら戻ってこないと考える方が妥当だし・・・ゆくゆく「日本も駄目」を覚悟するしかないんでしょうか。


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